フードクリエイティブファクトリーの五十嵐豪です。
レシピ動画制作、食の記事コンテンツなど食のコンテンツ企画が得意な制作会社を経営しています。
TECH CONTENTS(テックコンテンツと読みます)は読み手にちょっと役立つ制作技術や制作体制をつくるマネジメント系の記事を更新しています。
 
 

レシピ動画をオフショア開発してめちゃ安で制作できるか

 
オフショア開発とは、新興国との物価や貨幣価値差を利用して安く外部委託する方法です。
プログラミング言語など各国共通の言語を扱う業種、コールセンターなどで利用されています。
 
FCFには大学でドイツ語専攻、留学経験、ホームステイ受け入れ、外国人の要人を接待するコーディネートの業務を経験してきたジョーくんというスタッフがいます。
 
 
僕が福岡県大刀洗町の仕事で香港出張の行きの飛行機にふと、レシピ動画をオフショア開発しよう!と思い立ち、ジョーくんにフィリピンで10社と見積と交渉をお願いする仕事をぶっこんだのが始まりです。
通常の制作会社ならえぐい角度から球が飛んでくるので反発や抵抗もあるかと思いますが、ジョーくんは前職から外国人との電話を繋いだりアテンドしたりしてた訳でまぁいけるんじゃないの?という考えです。笑
 

結論から言うと日本のクリエイティブは質が高くて安い

 
当初の戦略はリスト集め、メール、スカイプ、見積依頼という段取りです。
場所はフィリピンに限定して10社からレスを取るのに20社ほど声かけ必要なんじゃない?という考えでした。
ところがフィリピンで映像制作会社でいいWEBサイトがなく、結局タイとベトナムまで広げて10社見つけました。
 
見積まで数社こぎつけたのですが、あんまり安くない。。。
というかこれなら…ウチの方が安いやん!!!!!!
 
・調理工程が荒く繊細さがない
・スタイリングのセンスは改善可能…なのだろうか
・字幕演出はディレクションが必要、しかし工数はかさみそう
・レシピは任せられない
具体的な金額をWEBでは公開しませんが、上記の理由からオフショア開発は打ち止めました。
 
当初は物価や人件費の安さから安く作れるのではないかと仮説を立てました。
しかし「日本のクリエイティブは質が高く安い」ということです。
モノやプログラムや画一的サービスをつくる生産性は物価と人件費と為替差で新興国が有利と思います。
 
しかしレシピ動画のように下記の能力が加味されるクリエイティブ業界では新興国より日本が有利と思いました。
・文化の趣向に合わせた最適な提案
・コミュニケーションの受け手の感情や感性を想定する
・食事のクリエイティブにおいて「汚い」と感じる日本人の感覚が世界でも高い視点にあること
・WEBやSNSでウケるスタイリングの感性や字幕などの演出
 
新興国で上記の人材はとても希少だし、まだ新興国ではここまでのレベルを求められる機会も少ないのだなと感じます。
実際に日本のナショナルブランドでも新興国でレシピ動画を配信しているのを見ますが、このブランドがこの動画でOKなのかと驚くことがあります。
 
あくまでレシピ動画に関して検証した結果のシェアでした!
WEBで公開できない情報や考察もありますので、気になる方はお問い合わせいただいた時に訊いてくださいね。
現場からは以上です。

この記事を書いたのは…

五十嵐 豪

フードクリエイティブファクトリー代表取締役/しかない料理研究家/ヘンタイ祭り実行委員責任者 21歳大学生で所持金4万円、未経験から料理研究家に。農水省、経産省、サントリー、味の素など行政/大手企業のキャラクターやレシピ開発を担当。TVでは日テレOha4、BSの番組でレギュラーコーナーをもち、Jcom男子料理道場のMC兼プロデューサーを担当。FCFではコンテンツマーケティング戦略を得意とし、人材採用・プロモーションの分野で高いROIでターゲットを獲得する実績をもつ。和食会席大手の北大路の採用獲得コスト75%減などプロジェクトでは高い結果を得ている。日本武道館で5000人を前に「ヘンタイであれ」とスピーチしたことがある。